HOME > ダイナミックニュース

ダイナミックニュース

長ーい虫なーに?

7月末に一本の電話がありました。黄色で長さ50cm、幅2mm位の動くものが敷地に発生しているんですけれど、何でしょうかという問い合わせでした。去年も同じ頃出ていましたとのことでした。電話では回虫の可能性が高いのではと話しました。不得意な分野で正確にご回答できるか分かりませんが、取り敢えず現物を見せてくださいと言い、後日訪問することに致しました。

訪問までの間、電話で聞いた情報を元に予備知識を養うために、回虫、長い虫というキーワードで図書館、HPで調べました。幅の2mmという条件から昆虫等に寄生しているハリガネムシが有力と考えました。回虫も思い込みで捨てがたい状況でした。

そして、訪問の日となりペットボトルに採取された現物とご対面しました。頭部が扇形で、5mmほどの幅でナメクジのような体表、そこでハリガネムシは消えました。自分の頭は白紙に戻り「これなーに?」という感でした。周囲に犬、猫がいるとのことも聞いていましたので、回虫ではという回答で一旦帰りました。

コウガイビル しかし、頭部の形、発生時期、発生源、色(死骸になり黄色から黄土色に変色)から、どうしても回虫で決めつけるには納得できず再度しらべてみました。自分もPCO歴20年の経験をもってもヒルの仲間で体長50cmの物とあった体験もありませんでしたが、ヒルに近い体表で、見た目の感覚から半信半疑ながら、ヒルで検索しました。その中で、頭部三角で黄色で50cmの種類がいました。その正体は「コウガイビル」でした。頭部の扇形はイチョウの葉のようで髪結いに使った器具の笄(コウガイ)からきているようです。習性的には梅雨明けに発生し、ナメクジのように地面を這い、ミミズを餌にしているようです。
熊谷英男